社長の責任って?
事業継承として社長になろうとしているなら、しっかり理解した上でなるべきです。
実際に若くして事業継承して、いきなり社長になってしまった私の辛い経験をもとに紹介します。
社員のミスは社長のミス
社員であるならば、自分のミス以外は関係ありません。(冤罪にならなければ)
しかし、社長となると、そうはいきません。
世の中の理不尽なところですが、問題が発生したときに頭を下げる、対応するのは社長です。
自分のミスでないのに、訳わからないこと言われて怒られます。
ぶっちゃけ、真面目に怒られても仕方ないので、心を無にして誠心誠意謝ります。
謝るのが嫌だったら、仕事をマニュアル化し、監視しなくてはいけないでしょう。
自分以外の現場責任者を作る必要もあります。
社員をコントロールできないのであれば、全部自分でやることになるので、
社員をコントロールできる能力がないうちに事業継承するのは、本当におススメしません!
コントロールできない社員が勝手にミスして、社長対応してください。は本当に頭に来ますよ(笑)
会社の連帯保証人になる
会社で融資を受ける場合、社長が連帯保証人になります。
会社で金を返せなくなったら、社長が返すのです。
つまり、金に関する全責任が社長には来るということ。
他の役員には無い、大きなプレッシャーのある責任です。
会社で融資を受けなければ、そのような責任はありません。
しかし、大きな仕入れや業績の悪化に伴い、融資が必要になることも普通は出てきます。
業績の悪化で借りる融資は非常に辛いです。
自分の責任で借りたお金で従業員に給料を払うのです。
この社員達で業績を回復させるんだ!と思える人たちなら良いかもしれませんが、
もし、そうではないなら、死にたくなります。
借りたら、返すまで会社を存続させる責任を背負うのです。
外部からも社長として評価される
当たり前だけど、周りから社長って呼ばれるようになります。
自分にとって納得いっている役職で、社長としての自己評価も高ければ問題はないでしょう。
でも、そうでないなら、社長って呼ばれるのが馬鹿にされたように最初は感じます。
(もちろん馬鹿にされていませんが)
知人からも、「社長、経費でおごってくださいよ」とか面倒くさい絡みもされます(笑)
その時は、
「じゃあ、うちの商品買ってくださいよ~」って言っときましょう。
そして、一番は今までの取引先です。
先代の社長の対応が、取引先に良い印象を与えていたのであれば、まだいいのですが、
少しでも恨みを買っていたようであれば、事業継承で引き継いだ後、全部自分に降り注ぎます。
社長は時には頑なな対応で、年上相手でもねじ伏せなくてはいけないときもあります。
それができますか?
我慢は会社のために1mmもなりません。
自分の意見を堂々と述べて、主張を通すことも社長の大きな責任です。
事業継承は通常、継ぎたくても先代が退かず、お預けになるケースが主流です。
しかし、時には、先代が疲れ果てて、早く継がせたい。押し付けたい。
というケースもあるでしょう。
事業継承する側としては、訳も分からず責任を負うことは非常に辛いことです。
今回紹介した3つの責任は真っ先に感じる責任です。
他にも様々な責任がかかりますが、まずはこの3つの腹を括れるか、を考えてみましょう。
しっかり先代と話し合ったとしても、最後は責任は社長にかかります。
自分で責任もって決断してください。
名前だけ社長になる とかは本当にやめたほうがいいです。
こんなはずじゃなかった、と毎日後悔します。
まぁ、それを乗り越えて、一人前になっていくのでしょうけどね。