脂肪って悪者のイメージがあるかもしれません。本当にそうでしょうか?
ではまず想像してください。
めちゃくちゃ痩せている人・標準体型の人・めちゃくちゃ太っている人
この中だとどれが一番健康そうですか?
標準体型の人ですよね。
では次に
標準より少しだけぽっちゃり・標準・標準より少しだけスリム
この中だと???
いろんな意見があると思いますが、
統計でいうと 標準より少しだけぽっちゃり が一番長生きの傾向にあるんです!
この理由の1つとして、アディポサイトカインが挙げられます!
結論でいうと脂肪もある程度は必要です。
脂肪細胞はアディポサイトカインと呼ばれる数種類の生理活性物質を分泌させ、体を調節します。
脂肪を溜め込む脂肪細胞は、脂肪が無くては正常に機能しないからです。
ここから先は代表的なアディポサイトカインについてです
(興味があれば読んでみてください)
【レプチン】 分泌する条件:中性脂肪が溜まること
レプチンの働きは、食欲の抑制、エネルギー消費量の亢進です。
身体がやせるようにしてくれる働きがある、とても優れたアディポサイトカインです。
肥満者の場合、レプチンの分泌量が増えますが身体自体がレプチンが効きにくくなっています。
【アディポネクチン】 分泌する条件:中性脂肪が少ないこと(特に内臓脂肪)
動脈硬化や糖尿病を防ぐ善玉物質として注目されています。これらは、傷ついた血管を修復したり、マクロファージの血管壁への接着を抑制する、インスリン感受性を高めるなどの働きによるものです。
アディポネクチンを増やす食品:大豆たんぱくのβコングリニシン・マグネシウム・オメガ3・杜仲茶やワイン
【アンジオテンシンノーゲン】 分泌する条件:中性脂肪が溜まること(特に内臓脂肪)
主に肝臓でつくられますが、脂肪細胞でもつくられています。
ホルモンのアンジオテンシンの原料となって強力な末梢血管収縮作用や、副腎皮質でつくられるアルドステロンの分泌を促し、血中のカリウムを排泄させてナトリウムの再吸収を促進し、血液の水分量を増やすため、血圧の上昇を惹起します。
【TNF-α】 分泌する条件:中性脂肪が溜まること(特に内臓脂肪)
TNF-αは、インスリンを効きにくくさせ血糖値を上げたり、炎症を引き起こす作用がある。
【PAI-1(プラスミノーゲン活性化抑制因子)】 分泌する条件:中性脂肪が溜まること(特に内臓脂肪)
プラスミンを抑制して血栓を溶けにくくさせる作用があります。多過ぎるPAI-1は、血栓が血管に詰まるリスクとなります。
太りすぎはよくありませんが、
ちょいぽちゃなら個性だと私は思います。
無理で過剰なダイエットも考え物ですね。