肝臓は人体の中で最も大きい臓器です。

また、重要な働きも持っています。

 

日ごろから肝臓のケアをしないと、

将来肝臓が悪くなった後では手遅れになってしまいます。

 

 

肝臓は右わき腹に存在する臓器です。

(まれに臓器が左右反対となっている人がいますが、その場合は左わき腹に存在します)

 

格闘技では右わき腹へのパンチをレバーブローと呼ばれます。

 

肝臓は人にとって急所となるほど、重要な臓器です。

 

 

肝臓の働きは次の6つです

①栄養の代謝 ②胆汁の生成 ③解毒 ④血液凝固の調整物質の生成 ⑤血液の貯蔵 ⑥異物の除去

 

①栄養の代謝

腸から吸収された栄養 は 血液 へと入り、すぐに 肝臓 へ入ります。
肝臓に入った後、様々な処理をされた後 心臓へ運ばれ全身へ と運ばれます。
肝臓は吸収された栄養を含む 血液の門番 の役目を持ちます。 
なので、肝臓へ入る血管を 【門脈】 と呼びます。

 

 

a.糖質代謝

糖はグルコースという形で吸収されます。

グルコースは肝臓内に入ると、

そのまま心臓へ送るか、貯蔵型のグリコーゲンへと変換して肝臓に貯蔵されるか  のどちらかの道をたどります。

 

グリコーゲンをたくさん肝臓に貯蔵しすぎると、脂肪肝になりやすくなります。

 

b.たんぱく質代謝

たんぱく質はアミノ酸として吸収されます。

そのアミノ酸を利用して、アルブミン・フィブリノーゲン というたんぱく質を作ります。

 

アルブミンは血液の量を調整したり、栄養を運ぶ役割を持ちます。

フィブリノーゲンは止血する際に必要になるたんぱく質です。

 

また、たんぱく質から出るアンモニアの分解も肝臓で行われます。

 

 

c.脂質代謝

肝臓は生体内で唯一コレステロールを作れる臓器です。

コレステロールは体が必要に応じて作られる重要物質です。

食事でコレステロールが不足した際は、肝臓でコレステロールを作り、体を守ります。

 

d.ビタミン代謝

ビタミンやミネラルを貯蔵する働きが肝臓にはあります。

食品としてのレバーは ビタミンA、B、鉄 が豊富に含まれます。

 

 

②胆汁の生成

胆汁は脂質を消化する際に使われる液体です。

胆汁が少ないと、脂質の消化が追い付かなくなります。

 

③解毒

薬やアルコール、添加物など、人体に害となる物質を無毒化して捨てる働きが肝臓にはあります。

ただしこの際、ビタミンB3(ナイアシン) や 亜鉛 などの栄養を莫大に消費します。

解毒には栄養を消費するので、補充が重要になります。

 

④血液凝固の調整物質の生成

先ほど、たんぱく質の代謝で出てきましたが、

止血に使われるフィブリノーゲンを肝臓で作られます。

また、フィブリノーゲンを活性化させるプロトロンビンも肝臓で作られます。

 

⑤血液の貯蔵

肝臓では全身の約10%を貯蔵しています。

全身の血液が減少すると、肝臓に貯蔵されている血液を動員します。

 

⑥異物の除去

肝臓には クッパ―細胞 という白血球の一種が存在します。

肝臓に入った血液中に異物が入っていれば、クッパ―細胞が異物を除去します。

 

 

 

 

 

他の臓器は役割がある程度決まっています。

しかし、肝臓は幅広い役割を持つため、肝臓の負担はかかりやすくなります。

なので日ごろの生活を律していかなければならない臓器と言えます。

 

また、栄養が不足していると

肝臓の働きが低下し、負担がより大きくかかります。

 

たんぱく質・ビタミン・ミネラル を不足させないようにしましょう。