妊娠中のお母さんの環境で、お腹の子の一生が決まるかもしれない。
その子が大人になった後の健康が変わるかもしれないという話です。
将来の健康や特定の病気への罹りやすさは、胎児期や生後早期の環境の影響を強く受けて決定されるという仮説が存在します。
低出生体重児は成人期にの生活習慣病を発症するリスクが高いという報告もありますが、そのメカニズムは未だ不明なままです。
マウスを使った実験だとこんなものもあります。
妊娠したマウス2匹を用意します。
1匹は普通の環境で育て、出産させます。
もう1匹は衛生環境に優れた無菌環境で育て出産させます。
出産後の子供はどちらも普通の環境で育てます。
さて、この子供のマウスが大人になってから、
病気になりやすいのはどちらでしょう??という実験。
あなたはどちら病気になりやすいマウスだと思いますか?
答えは、無菌環境で出産したマウスの子供です。
無菌環境のマウスは大人になってから、肥満になり、生活習慣病になる傾向が高いとのこと。
無菌環境にできるほどのお金持ち、その子供はぽっちゃり。。。
なんか想像できますね(笑)
ある程度の過酷さは必要なのかもしれません。
ちなみにこの実験、続きがあって、
同じ環境下でも、妊娠中に食物繊維を多くとると、
生まれてくる子供は肥満になりにくいとのこと。
このメカニズムは、
食物繊維を食べたお母さんのおなかで、腸内細菌が食物繊維を短鎖脂肪酸に分解する
↓
短鎖脂肪酸がおなかの赤ちゃんまで届く。
↓
短鎖脂肪酸が代謝・内分泌を行う細胞の分化を促進し、代謝・内分泌の働きが正常になることで、肥満になりにくい体質を作る
のだそうです。
うちの母はあまり野菜食べてくれなかったのかなぁ。(私は太りやすい体質です)なんて考えてしまいました(笑)
子供の一生を母が決めるかもしれないというのは恐ろしいですね。
良い影響を与えたいものです。
ちなみに、お腹の子の影響として栄養はかなり左右します。
食事だけでなく、サプリメントも積極的に摂って生まれた子は
わめき散らしたりしない、本当にいい子なんですって!
本当に、無知は罪ですね。
学びを止めないためにも、勉強会は今後も続けていきます!